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変はピュア
先日、動画のコメントを下さった方が
「ブラジャーなどの愛用者です。巷では、変態って聞こえそうですけど」
とおっしゃっていました。
お好きで楽しんでおられる事が伝わってきましたので
わたしは、お好きで楽しんでおられるそのままでよろしいかと思うのです。
反骨精神もあって、メンズ用のランジェリーを作りました。
メンズ用を着けている人に、「変態」なんて言えないと思うのです。
この製品で、そういったお邪魔さんをブロックできればいいなと。
もちろん、メンズ用であっても変に思う人がいるかも知れません。
男性がブラを着けるのは理解できないと言う人のもつ
確固たる ”そのイメージ” は、簡単には変えられないかも知れません。
お邪魔さんは、自分以外の誰かかも知れませんし、自分の中にいるかも知れません。
「人に変に思われるかも」
「そういう自分は嫌われるかもしれない」
でも、どんな事でも
人の目を気にして生きないことです。
相手の思考や感情に影響されれば、自分を見失います。
好きだなぁ、たのしいなぁ、ワクワクするなぁ
こういった純粋な気持ちに条件はなく、ただ湧き起こるものなので
素直に受け入れて、心から楽しんでいただきたいと思うのです。
(人のものを奪ってまで楽しんでるのは違いますけどね。)
わたしもそう在るように。
つくる時には、誰かのためとか、何か影響を与える可能性のことなど考えないようにしています。
『人の目線に立って物事を考えること』
なんて、社会人なりたての頃にはよく耳にしたフレーズ。
思いやりは大切です。
商業デザインにおいては、使う人の目線でデザインすることはもちろん大切なことです。
けれど、”相手をみてモノをつくる” 捉え方を間違えるといいものはつくれません。
企業デザイナー時代には、マーケティングも理解しながら”売れるもの”をとことん突き詰めて
生産性高い仕事をしました。
そうしていると、ある時気づいたんです。
マーケティングだの云々、立派なテクニックのようにあるけれど
それらは人が、頭のいい誰かが心理作戦で作った成功事例の塊で
経済動向などの変化によっても移り変わる手法。
いつか変えなくてはならない、流行を追いかけ続けなくてはならないものだと。
ある時、webデザインに詳しい方がこう言いました。
「御園さん、僕ら、製品のデザインがどうでも売れるサイト作れますから」
と。
「今はその (強気な) 仕掛けでなんとかなるかもしれませんが、
ずっとそのままってわけにもいきませんでしょう?」
最先端は一瞬にして古くなりますから注意しなくてはと思うのです。
流行にあてはまらない繊細な心理がある。
真理ともいえるだろうか
言語では説明できない、頭では理解できないような
感覚的価値観も絶対的に存在すると。
それの正体が知りたい。
流行や狭い理論に縛られていては、コピーをつくるだけだ。
そういえば、企業デザイナー時代
コピーされることはあったが、コピーするのは嫌だった。
コピー機能が優れたデザイナーはどんどん製品を生み出し
”仕事”をこなしてゆく。
まだ新人の頃、コピーのない独創的発想は、企業では受け入れてもらえないので
軽く壁にぶち当たった。
そうして、イイなと思ったデザインの(気づかれないような微細で良質な)エッセンスだけ抽出して
自分のデザインに取り込むことがとても上手くなった。
技は、真似ることで上達するものではあるけれど、
コピーはやっぱりやりたくない。
”(誰か)のためにつくる” は、イコール ”売れてほしい” から。
その誰かというのは、ペルソナでいう ”どんな人分析”
結局のところ、そのどんな人という想像は
自分や、そのペルソナ像を納得する相手の意識領域にあるものしかないわけで
とても狭い。
何事にも縛られず自由にのびのびと表現したいという気持ち。
自由につくる自由さとは何か。
そんなことにイマジネーションを広げていると
ただただ、ときめく気持ちの純粋さに眩しくなる。
子供のように、
両手放しでたのしめる人間になるよう歳を重ねていきたいな。
MENEDEUXを立ち上げた当初より、縛られるものがなくなりました。
すべては、製品を購入された方々が運んでくださるメッセージから
それはどんどん進化してきているように感じます。
繊細な心理を知るは、真を知る。
知らなかった領域へと感性をしのばせ、創造の精神を透き通るまで磨いていく。
その過程を体験できることは、たいへん幸せなことだと心から感じる今日この頃です。
取り止めなくここまで書いて、このブログのタイトルを悩む私。
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序盤を振り返り、変であることの美しさに視点を置いてみる。
そういえば私、
🎵ヘンとヘンを集めて〜 もーっとヘンにし〜ま〜しょ🎵
この歌の歌詞がすごく好きです(笑)
宇宙にひとつとして同じ星はないのですから
あなたも私も、変でいいのです。